大学受験で世界史を使う人は、世界史を得点源にしたい人がほとんどのはず。
しかし、世界史の範囲は膨大で覚えることが沢山あり、どんな勉強をすればいいかイマイチ分かりませんよね?
センター世界史が9.5割で塾講師として世界史を教えた経験もある僕が、世界史の効率のいい勉強法を紹介します。
【偏差値15UP】大学受験向けの世界史の参考書・問題集おすすめ14選! - jiji Life
世界史の勉強方法の前提
世界史で最も重要なのが歴史の流れ
世界史を学ぶ上で前提となるお話をしますね。
これから世界史を学校や塾の授業、自主学習など様々な形で学ぶと思います。世界史をどんな形で学ぼうとも、歴史の流れ だけは常に意識して勉強してください。
「なんだ、よく言う流れが大事かよ」と思った人もたくさんいると思いますが、そういう人こそ流れを意識してください。
世界史は各国で起こったことに出来事に関連性があります。「どうしてこうなった?」「〇〇が起きたからこれが起きた」とか考えながら勉強しましょう。
この流れが頭に入っているだけで、応用がききますし、なにより忘れにくいですよ!
世界史勉強の手順
まずは教科書タイプの参考書から取り掛かりましょう。
先程述べた流れが一番習得しやすいのが教科書タイプの参考書になります。教科書タイプの参考書についてはあとでまた説明しますね。
教科書タイプの参考書を何周もし、歴史の流れがほとんど頭に入ったら次のステップです。
次は問題演習の段階になるのですが、1問1答は絶対に使ってはいけません!
1問1答は短期記憶の勉強には有効かもしれませんが、長期記憶にはとても向きません。また、1問1答は歴史の流れを無視したような作りなので個人的におすすめできません。
高得点を取っていたひとほど、教科書タイプの参考書を完璧にしていましたよ?
ではどんな問題演習をすれば良いのでしょうか?
基本的には受験校の過去問だけで充分です。受ける大学の難易度によっては必要になりますが、大体の人は過去問だけでok。
教科書タイプの参考書はインプットなので、アウトプットの演習が必要です。模試などもアウトプットになるので、そういうことも意識して取り組んでください。
世界史の勉強法は山川の教科書?
よく、世界史の勉強は山川の教科書を読むだけで良いという人がいます。その人達いわく、テストに出る内容は全てこの教科書に載っているとのこと。
果たしてそれは正しいのでしょうか?
確かに、山川の世界史の教科書は素晴らしい一冊で、これが全て頭に入ればほとんどの大学の入試問題に対応できるでます。
しかし、僕は山川の教科書なんて1度も使いませんでしたし、教え子に推奨したこともありません。
その理由は単純につまらないからです。
山川の教科書は淡々と歴史が綴られているだけで、僕にとってちっとも面白くありませんでした。やはり、面白くないものは中々身につきません。
それに加え、少し読みにくい文章です。内容の網羅性以外に全くこれで勉強するメリットがなかったので僕は違う手段で勉強をしました。
世界史を勉強する受験生にまず買って欲しい1冊
さて、世界史の山川の教科書で勉強をしてはいけないと説明しましたが、何を用いれば良いのでしょうか?
僕が導き出した答えは、新たな教科書タイプの参考書です!
そうです、先程述べていたあれです。教科書タイプの参考書とは、正確に言うと教科書を噛み砕いた内容の参考書です。
僕は、山川の教科書の内容をまるまる噛み砕いてわかりやすくした参考書をいくつも知っています。
山川はどのテストにも対応できる網羅性を備えていると説明しましたが、その網羅された内容が全て優しく解説されている参考書って最強だと思いませんか?
僕がおすすめなのは改訂第2版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本です。
この参考書は僕が高校3年生の時のクラスで流行り、これを使った15人中10人がセンター試験の世界史で9割以上を取った伝説の参考書です。
これが優れているのは、とにかく分かりやすいこと。そして1冊にまとまっていることです。
騙されたと思って買ってみてください。これがあなたの世界史のバイブルになりますよ。

改訂第2版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本
- 作者: 茂木誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/07/07
- メディア: 単行本
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他に似たもので、実況中継やナビゲーターなどもあるのでそちらでもいいです。

青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)
- 作者: 青木裕司
- 出版社/メーカー: 語学春秋社
- 発売日: 2015/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これならわかる!ナビゲーター世界史B 1 先史~中世ヨーロッパ史の徹底理解
- 作者: 鈴木敏彦
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2016/01/01
- メディア: 単行本
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しかし、一番のおすすめはやはり改訂第2版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本です。なにより1冊にまとまっているのが便利だし、一番分かりやすいですよ!
これらを買ったら、ひたすら読み込むだけです。何周がおすすめとは敢えて言いません。完璧になるまで読みましょう。
基礎が固まったら?
先程紹介した参考書を完璧にすれば、基礎固めの段階は終了です。この記事を読んでいる人でこの段階に進んでいる人は殆どいないと思うので簡単に書きますね。
基礎固めが終わったら、とにかくアウトプットの問題演習です。さっきも言いましたが、過去問で問題を解く練習をしてくれれば結構です。
過去問の手応えが微妙という人は、新たな参考書に手を出してみてもいいかもしれません。
この段階で重要なのは、問題演習をやりつつ、ゆっくりのペースで教科書タイプの参考書も復習することです。
やはり人間の脳は忘れるようにできています。インプットとアウトプットを並行して行いましょう。
まとめ
世界史の勉強法についての全体像がつかめたでしょうか?
今回の勉強法は東大レベルから日東駒専レベルの全てに通ずると思っています。
世界史は流れの意識と、ひたすら繰り返し勉強することが欠かせません。それだけでも意識して勉強しましょう!